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『小児障がいリハビリ塾』を受講して①

普段仕事で訪問する方はご高齢の方が多いので、今回小児障がいのリハビリの講習を受けて多くの知らなかったこと、知っていて更に知識が深掘り出来たこと多くのことを学ぶ機会になりました。

大人の患者さんを見るのであれば、今のお身体の状態をみますが、小児の場合は身体の状態に加えて今の発達状態は年齢に対して順調に発達しているのか、遅れているのかも評価をしっかりしないといけない事。知識として知ってはいましたが、実際に確認するための遠城寺式乳児分析的発達検査法や、DENVER(デンバー発達判定法)の用紙を見ながら動画を見て自分が評価をつけたのは初めてでした。項目も多く何%程度できている状態なのか判断するのは思ったよりも難しいように感じました。また、実際に身体を触る際には急な環境の変化に対応できない事、動かされたり触られたりする事で過剰に緊張を高めてしまう事を頭にしっかり入れた上で慎重に触れることが必要、更に不快感があれば触られること自体嫌に感じてしまうこともあると思うので触れ方や接し方には大人以上に細やかに対応が必要だと強く感じました。

今回小児障がいのお話を聞く中で、訪問に活用していけたら良いと思う考え方がありました。ギブソンが提唱したアフォーダンス理論です。これはafford(与える)英語の動詞を名詞化した造語で、人間とそれを取り巻く環境との関連性を意味し、知覚と人間の行為は連動して作用することで、つまり環境を作って動かす。本人はリハビリのため、体を動かすためではなくて、例えばおもちゃを取りに行きたい。触って遊びたいという気持ちで楽しめて知らず知らずに身体を動かしてリハビリを行なっている。高齢者の方に訪問に行くとマッサージや鍼灸は気持ちいいからしたいけど、身体を動かすのはキツイしあまりやりたくないと、なかなか体を動かす事に積極的ではない方もいらっしゃいます。アフォーダンス理論のように楽しんで勝手に身体を動かせるようにできれば患者さんは知らず知らずにリハビリを行なっている。という状態が作れたら良いと思いました。もちろんご自宅の環境はそれぞれ違うので、どうしたら現実的に実現できるのかはこれからまた考えて行けたらなと思っています。

小児障がいの講習を受けて小児のリハビリの事も学び、普段の施術に活かせることも学べたので非常に有意義な講習を受けることができました。

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