廃用症候群の患者様
絶対安静の状態で筋収縮が行われないと1週間で10%~15%の筋力下が起こると言われています。高齢者では2週間の床上安静でさえ下肢の筋肉が2割も萎縮するともいわれています。
主治医の先生より、筋肉のこわばりがあると指摘され、その時にマッサージやリハビリを受けると良いと進められてエミシア訪問マッサージを開始することになりました。
ご家族の希望は、拘縮予防のリハビリを希望されました。
症状は、廃用症候群、体幹機能障害、脳性麻痺、四肢筋力低下
1ヶ月目、椅子に座ってのリハビリをしてもらおうと試みましたが椅子から身体を滑らせて、降りようとされます。施術を始めてからウォーカーで歩行する時に、肩を揺らすことが少なくなってきました。
就寝時に、寝返りが打てるほど身体機能が回復。
2ヶ月目、開始当初は、施術者からの体位変換などのお願いに対して伝わらないこともあり、お母様に付き添っていただき施術をおこなっておりましたが、マッサージにも慣れてきて、ご本人にも喜んで頂けています。
3ヶ月目、階段から降りるときに力が入ってしまうようです。座る時に背もたれがあっても、反り返ってしまい椅子に長く座ることが困難となっています。また、歩行時には左に傾いているため、かかとにあたると膝が折れてしまい転倒の危険があります。安定した歩行をするためのリハビリを中心に行っております。
5か月目、最近は食事と運動の効果が出てきているようで、体重が減ってきたように感じます。膝などの負担が軽減されてくるため良い傾向です。
また歩くスピードが速くなってきているように感じます。引き続き、筋力の強化及び関節可動域の拡大するための施術を行います。
以前は、歩行時に左に傾いてしまっていましたが、改善されてきて歩行時の姿勢が少し良くなってきており、ご家族から歩行器を使っての歩行が安定し、歩く速度が速くなったとおっしゃっていただきました。
階段の昇り降りもスムーズにできるようになったようです。
担当施術者より
歩行が少し安定してきたことにより、ご家族が体重を減らすための食事療法に力を入れられています。今後の目標は、さらなる歩行の安定とスムーズな移乗ができるようになることです。