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患者様から頂いた思い出

こんにちは。浜松エリア担当、鈴木です。先日、患者様のお宅で今年の夏一番の“ヤブ蚊”を見ました。

 

今回は、私に素晴らしい体験をさせてくださった大切な患者様との思い出話です。

 

以前、脳梗塞による左半身麻痺で寝たきりの、70代後半男性をマッサージをしていました。

 

初顔合せの際、無表情で少し怖い印象を受けたその患者様は、言語障害も患っていたため、先任の者は施術中も会話することはなかったそうです。

 

奥様からのお声かけ時は笑顔になっていらしたので、私は積極的に話し掛ける様にしていました。

 

マッサージの度に「脳からの信号が手足に届きにくいだけで、神経が断裂したわけではないですよ!」と、口癖の様に話し掛け、握手もしていました。

 

せめて、毎回付き添われていた奥様だけでも笑わせたくて、日々の面白かった出来事を話していたところ、いつの日か、奥様の笑い声に連られてご主人も笑う様になり、ネタがツボにハマると涙を流して大爆笑する事もありました。

 

段々と心が通じる様になったある日、ピクリとも動かなかった左手でご主人がご自分のおでこを掻いていたのでとても驚きました。ヤブ蚊に刺されたらしく、おでこが赤く脹れていました。

 

それを見て、奥様は笑いながら涙を流して喜ばれました。それからは、布団をはがしたり掛けたり等、ご自身で出来る様になりました。握手の際には握り返す力を感じられる様になり、そして相変わらずよく笑っていました。

 

 

「主治医が諦めていた麻痺側の手が動いたのなら、声だって出せる様になりますね!」と、話し掛けながら引き継ぎマッサージをしていました。

 

ある日それは本当に実現しました。奥様を「おーい」と呼ぶだけですが、大きな声が出せる様になったのです。奥様はまた号泣されたそうです。

 

私が担当させて頂いてから、体重が7キロ以上増え、マッサージ後の端座位も、支えるのにかなり力が必要になってきたある日、私が身体のバランスを崩し、ベッドに座っていたご主人が前方に倒れかけました。

 

直ぐに支えましたが、ふと気が付くとご主人は麻痺側の左脚を踏ん張り、ご自分で身体を支えていました。歯を食い縛りながら。これには私も奥様と一緒に嬉し泣きでした。

 

その患者様は本当に沢山の奇跡的な回復を私に見せてくださいました。

 

もう既にご逝去されましたが、毎年、ヤブ蚊を見るとその方を思い出します。

 

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